2014-12-12

新しいこと



先月のクラフトフェアで家具の修理はできますか?、と声をかけていただいた方のお宅へ行ってきました。
ご依頼いただいたものを見に行くことが目的ですが、それ以外にもぼくの気持ちをときめかせることがたくさんあってこの日をとても楽しみにしていました。

クライアントは機織りをされている方です。その織る糸もご自分で紡ぐ方です。
また、その糸をご自分で染色される方です。その染料となる植物を育てる方です。





糸を紡ぐ 紡ぎ車 という道具があってこれがその道具。
その道具の脚が根元から折れてしまっていました。
1970年にニュージーランドでつくられたこの道具を
クライアントはこの物の空気に惹かれて取り寄せたのです。

まだまだ現役のこの道具がひとつのハプニングで使えなくなってしまう。

ニュージーランドの作者はもう亡くなっていて、
どうすればいいのかとすがる思いで
僕に声をかけてくださいました。

壊れてしまったからと言って処分するという選択肢には成らない
この道具のように、自分が作る生活の道具(家具)も
愛され繋いでいってもらえる存在になりたいと思っています。
無垢の材料から作られたものであるから
当然修理ができるのであって、そうでないものを生み出すつもりはありません。
ですのでこういう出会いはものすごく嬉しいのです。





これが折れた脚。
とは言え、このような削り出し加工をした経験が無いので
少しお時間をいただきました。




はい。この日の仕事は終了。
クライアントのお母様は木琴堂という
天然酵母と国産小麦のパン屋さんを自宅でされています。
営業日が木、金、土でもっきんどう。
すばらしいいです!


家族でおいしいパンをいただきながら
とてもまったりさせていただきました。










S様
現時点での近況です。






加工はある程度できそうなところまではきましたが
材料探しにもうしばらくお時間をください。
よろしくお願いいたします。









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